学校の体育、組体操でも行われる倒立、壁倒立。
この倒立、逆立ちを難しいと考えている人は多いと思います。
ですが、それほど難しいというものではないです。
だれにでも、すぐにできるとは言いませんが
皆さんが思っているような難しいものではありません。
コツをつかめば、
「ん!? なんか出来そう」
という感覚をつかめます。
そこからは、練習することで補助無しでもできるようになります。
考え方次第で動きにも変化がでてきます。
難しいと感じながら行うより
「難しくない、できる!」
という考えで行うこと、それがまず初めの一歩です。
学校体育などで前転、側転、逆上がりなどいろいろある中で比べると
一人で倒立をキープすることができる人というのは少ないと思います。
また今の大人も同じで子どものとき
側転などと比べて倒立ができていた子どもは少なかったでしょう。
これも難しいという固定観念によるものが大きいと思います。
できる人が少ない倒立は難しいと感じてしまっているのです。
そして、倒立の練習はあまりしないでしょう。
側転、逆上がりできるようになるために練習する人は多いですが、
倒立ができるようにと練習する人、そして練習量は少ないのです。
それはやはり難しいと感じているからのなのです。
初めにも書きましたが、
倒立はそれほど難しいものではないです。
人は立って生活をしています。
地面に足がつき、まっすぐと。
要はそのまっすぐなまま逆さまになるだけなのです。
一度うでをまっすぐ上に持ち上げてみてください。
そして持ち上げた上には地面がある気持ちで押してください。
そのとき、バナナのようにおなかが前にでていませんか?
おなかを前にださないように引っ込めて、
押しながらまっすぐな姿勢を保ってみてください。
これが逆立ちの基本となります。
人は立っているとき、どの姿勢が一番ラクでしょうか。
前屈み?からだを反った状態?膝を曲げた状態?
一番ラクな姿勢はまっすぐと立つことですよね。
それは逆さまになった状態でも同じです。
それでは、
からだの基礎をつくるジャングルフィットの動きを交えて
倒立の練習方法、コツをみていきましょう。
*練習の際は、倒れることもある動きがありますので、
補助つきで練習をしましょう。
1. くまの動き
写真のように腰を高く持ち上げて、くまになったつもりで歩いていきます。
倒立をするとき、うでを曲げてしまう人がいますが、
うでを曲げてしまうと、うでの力だけに頼ってしまい長く倒立ができません。
初めはくまの動きで肩からしっかりと押すことを体感しましょう。
2. かえるの動き
この動きもしっかりとうでで押すことを覚えます。
また、地面をしっかりと指先でつかむ気持ちで行いましょう。
両うでを地面へしっかりとつけて、うでを曲げずに押しながら
体重をゆっくりと前にかけていき、両足を手の近くへ。
ゆっくりと自分の体重を感じることが大切です。
倒立へ入る姿勢、力のかけ方の練習にもなります。
3. 腰を高くもちあげてかえるの動き
かえるの動きができるようになってきたら
徐々に腰を高く持ち上げるように行いましょう。
少しずつでいいので、高くあげるように。
出来るようになってくれば
手と肩と腰の位置がなるべく一直線になるまで
そして腰をもちあげたまま、一瞬でも保てるように。
*後ろへ倒れるという恐怖感もあります。
まずは補助付きで行いましょう。
一度は倒れそうという感覚も覚えることも必要です。
そのとき指先まで力が入っているか、地面をつかんでいる感覚があるか
うしろへ倒れそうなときは指先で押し支える感覚
が必要になってきます。
4. 壁のぼり
壁のぼりは逆さまの感覚、自分のからだを支える感覚を養います。
壁に向かって蹴り上げる練習をする前に
まずは壁をのぼってみましょう。
下りていく時もしっかりと押しながら、ゆっくりと下りていきましょう。
感覚がつかめるようになれば、壁を登った後
手で歩くように手をすこしずつ壁の近くへ、持っていきましょう。
5. ジャガーのポーズ
ジャガーのポーズではしっかり指先を開き腕をまっすぐにし
背中を丸めるように肩から押します。
手をついた位置の真上に肩がくるように
しっかりと前に体重をもってくるようにします。
倒立を始める姿勢も同じで、体重をしっかりと
前にのせることが大切です。
6. イエロージャケット
イエロージャケットのポーズでは足を伸ばす感覚を養います。
このとき、しっかりとつま先まで意識することが大切です。
倒立では足を振り上げていきますが、
曲がった状態では持ち上げていくことが難しいです。
まずは足を伸ばすという感覚から覚えましょう^。
また、このポーズは頭を持ち上げることでからだのコアも鍛えられます。
7. ジブラのポーズ
このポーズでも足を伸ばす練習できます。
実際のポーズでは片足をつま先まで伸ばしながら
持ち上げていき、そのまま保ちます。
倒立の練習をするときはまず、
おもいきり振り上げる練習をしましょう。
そして、地面に残った足はしっかりと
地面を押すようにして蹴り上げます。
初めはすぐに振り上げた足が下りてきても大丈夫です。
徐々に両足が上がっている間の時間を
なるべく長くなるように練習しましょう。
8. 壁に向かって倒立の練習
先ほどジブラで行った動きを壁に向かって行います。
手はなるべく壁の近くへおき、しっかりと手をひらいて
地面へつけます。
手の幅は肩幅くらいか少しだけ広くしても大丈夫です。
指先は内、外へ向かないように、まっすぐに壁に向けます。
体重は前におき、しっかりと押している感覚が大事です。
始める姿勢ができれば、足を振り上げていきます。
そしてしっかりと肩まで意識してうでで押しましょう。
倒立では押し続けることがとても大事です。
上の絵では少しからだが反った状態になってますが
そのときは、下を向くのではなく、頭をリラックスしてください。
頭は普段立っているときと同じ状態です。
始めから下を向いていると、からだが反る人が多くいます
それではしっかりとからだを支えることが難しいです。
まずは頭をラクにして、その状態でからだがまっすぐに出来る
ようになれば、目線を手のひらの間に向けるようにしましょう。
これまで倒立の練習方法、コツを書いてきましたが、
壁倒立がまっすぐにできるようになれば、
壁倒立の状態から片足をゆっくりと壁から離していきます。
その状態からもう片方の足も壁からゆっくりと離し、
両足を揃えるようにします。
そして少しずつ保つ練習を。
それから、壁のないところで倒立の練習へと進みます。
壁のないところでの練習はまず、
腰を高くもちあげるかえるの動きがおすすめです。
まずは数秒保てるように。
倒立に必要なバランス感覚、指先の使い方、
しっかりと押すことが学べます。
まだ壁倒立ができない方は
振り上げる足、蹴り上げる足がまだ十分ではないのかも。
もしくは、腰が上がっていないのかも。
壁を使って練習するだけでなく、自分に足りないものを
上記の練習方法から選んで繰り返し練習しましょう。
ひたすら練習するのではなく、
まず自分に足りないポイントを見つけてみましょう。
それが倒立、壁倒立への近道です。
そしてこれだけは忘れないでください、
倒立はしっかりと押すことです。
押し続けることです。
お子様と練習する際は「押して!」声かけをしてみてください。
意識することで、いつもとは違う倒立になるでしょう。
しっかりとポイントを押さえて、練習をすることで
確実に上達していきます。
そして、補助無しでの倒立もできるようになります。
あせらず、少しでもできることを増やしていきましょう。
最後になりましたが、倒立と逆立ちの違いは何でしょうか。
基本的にはどちらも同じです。
どちらも逆さまの状態で両手でからだを支えている状態です。
逆立ちは両手でからだを支えていれば、逆立ちです。
たとえ足が曲がっていても、腕が曲がっていても
足を開いていても、からだが反っていたとしても。
倒立は逆立ちの状態で、からだがまっすぐな状態をいいます。
まずはきれいな倒立を目指してみましょう。
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