ごはんのちから Vol.5 [こどもの熱中症対策]

太陽と夏

ジャングルジムで大切にしていること。 それは 「きほん」。

暑く、湿度の高い季節になってきました。

こどもたちは夏休みを目前に、ワクワクしている頃ではないでしょうか?

しかし、暑く湿度の高い「夏」は熱中症に気をつけなければならない季節。

熱中症対策についても 「きほん」 を見つめながら考えてみましょう。

 

総務省のまとめによると、平成27年度(5月~9月まで)の熱中症による

救急搬送人員数は55,852人と報告されています。

もっとも救急搬送人員数が多かったのは高齢者ですが、7歳以上18歳未満の

少年が13.1%、生後28日以上7歳未満の乳幼児が0.9%と決して少なくはありません。

高齢者が熱中症にかかりやすいのは容易に想像できるかと思いますが、

体温調節機能が未熟なこどもも熱中症にかかりやすいので、注意が必要です。

熱中症

 

こどもを外で遊ばせたり、スポーツをさせていると、あっという間に服がびっしょり。

何度も何度も着替えをさせる。 という経験は多くのお母さんがしていることと思います。

遊んでいる時だけではなく、夏の夜の寝汗もすごいですよね。

こまめな水分補給や着替え、おしぼりを使って体表面を冷やすなど、

お子さんの体温調節には今年の夏もしっかりサポートしてあげてください。

 

今回は熱中症になってしまってからの対策ではなく、

ならないために普段の生活でできる

習慣作り」をお伝えしたいと思います。

 

◆ちびちびちょこちょこ、 水分補給の習慣

まず一つ目は、こまめに水分補給をする習慣を作ること。

喉が渇いたと感じた時にはすでに体は脱水状態です。

また、喉が渇いてから一気にがぶ飲みしても、うまく吸収することができません。

喉が渇いたと感じる前に、水分補給をする習慣をつけましょう。

家の中でなら、こども部屋、リビングなどに冷えたお水や麦茶を常に置いておけば、

水分補給のたびにキッチンまで行く必要もありません。

宿題をしている時にも机の上に冷えた飲み物を常備しておきましょう。

出かける時にはカバンの中に水筒やペットボトルを必ず持ち歩くことも、習慣にしてください。

また、体を動かして遊んだり運動したりする際の水分補給は、エネルギー補給も兼ねて

スポーツドリンクと組み合わせてあげたり、冷えたフルーツを用意しておくと良いでしょう。

水

 

◆水分補給の時間を決める

ちびちびちょこちょこの癖をつけるまで、時間を決めての水分補給も習慣作りに効果的です。

朝起きてお水を一杯。3食の食事で一杯ずつ。学校から帰ったら一杯。お風呂上りに一杯。

就寝前に一杯。。。 時間やタイミングを決めて飲む習慣にすると、これだけでも

150mlx7杯=1050ml なので1リットル以上の水分補給になります。

水分補給

 

◆ミネラルたっぷりの食事を食べる

汗の成分は水だけではありません。

水と一緒に様々なミネラルが体外に出て行ってしまいます。

3食規則正しくバランスの良い食事の中に、ミネラル豊富な食材をつかうことを心がけてみてください。

カリウム豊富な夏野菜やフルーツ、鉄やマグネシウム豊富な海藻類や貝類、

カルシウム豊富な乳製品や小松菜、水菜、小魚、大豆製品など。

汗をかいた時だけではなく、普段から意識しておくこと、

こどもの体づくりにも非常に役立ちます。

夏野菜

 

熱中症対策については、環境省熱中症予防情報サイトをはじめ、食品会社などのHPにも

情報が載っていますので、本格的な夏に入る前にぜひ目を通してみてください。

私も毎年、チェックしています。

 

楽しみいっぱいの夏!

思いっきり楽しめるように、熱中症予防・対策、しっかり行いましょう。

水分をこまめに摂る習慣づくり、ご家族みんなで取り組んでみてくださいね。

ヨーヨー

 

チームライアン管理栄養士 大島優生

 

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