こんにちは、今回は逆上がりのお話をしたいと思います。
ジャングルフィットに通ってくれている女の子(小学3年生)。
当時は小学1年生だったのですが、
普段通りレッスンに来たとき
「先生、逆上がりができたよ!」
と嬉しそうな顔でお話をしてくれました。
鉄棒では遊んだことはあるようですが、
今まで逆上がりができるように
鉄棒で何度も練習というのはしたことがないようでした。
ですがその子は、鉄棒で逆上がりの練習をせずに
「やってみたら逆上がり出来た!」
とのことです。
週1回ジャングルフィットに通っていることと
あとはみんなと同じように外で遊んだりしているなかで
逆上がりができるようになるための
からだの基礎と力が養われていったのです。
ジャングルフィットでは逆上がりのための
特別なレッスンは行っていませんでした。
ただいつもの通常レッスンの中で
からだの基礎が作られ、
逆上がりができたのです。
では、どの様なことをしていたのでしょうか?
ご紹介します!
まず、ジャングルフィットでは
いつも決まったウォーミングアップを必ず行います。
ウォーミングアップといっても
しっかりとやると全身をくまなく動かすので
ふだん運動をしていない人にとっては
いい運動になると思います。
そのなかで、両手両足を持ち上げる動きがあります。
まずは片足を持ち上げる動きを練習してみましょう。
子ども達は左右の足をそれぞれ持ち上げた後
上の写真の状態を5秒キープしています。
両足、両手をしっかりと伸ばすことで
からだのコア、バランス力が養われます。
次に、ローリングです。
しっかりとあごをひき、うしろへ転がったとき
頭を地面へ着かないようにして起き上がります。
幼児はまだ腹筋ができていません。
コアのトレーニングとして、
まずこのローリングをしてみましょう。
初めは起き上がるとき、足の反動を使ったり
手を使ったりしても大丈夫です。
(ローリングを行う際は、地面が柔らかい場所で行いましょう。)
このローリングができるようになれば
起き上がったとき、足をつかないで少し保ち
再度ローリングを行います。
また、両手、両足をのばしたままローリングしたり、
下の写真のように、後ろへ転がったとき
足を真上に蹴って、腰を持ち上げる練習も。
遊び感覚で行います。
逆上がりが出来ない子どもは
足を振り上げたとき、
うまく腰が上にあがらない姿勢に
なっている子どもも多いです。
そんなときはこの練習もおすすめです。
そして以前にも
「自分の子どもに気づかせたい!逆上がりにおけるアゴの重要性!」
のブログでも紹介したものもありますが、
ジャングルフィットでの動物の動き、ポーズをいくつか紹介します。
1.かにの動き
かにの動きは写真のように仰向けの状態で両手、両足で
しっかりとからだを支え軽く腰を持ち上げていきます。
(写真のように、手の先はからだに対して左右へ向けるようにします。)
その状態で前後左右動きます。
この動きができるようになれば、腰を高く持ち上げて行う練習もします。
あごはしっかりと引いたまま行います。
また、かにのポーズをとったまま片足ずつ
蹴り上げる練習を行う『かにキック』
も行っていました。
右→左 もしくは 左→右と
鉄棒で蹴り上げるような感覚で。
この動きはしっかりとかにの動きの基本ができ
腕で地面を支える力ができてから行います。
2.イエロージャケット
しっかりと腹筋をきたえるとともに
あごを引くという大切な動作も身につきます。
3.アリゲーター
このポーズも腹筋を鍛えます。
イエロージャケットと比べると
一般的に横っ腹という部分を鍛えることができます。
左右両方とも行います。
4.ニュート
こちらは背筋を主に鍛えます。
逆上がりは名前の通り上まであがっての「逆上がり」です。
足が鉄棒を越えても、起き上がれない。
それは、背筋が足りないのかもしれません。
5.ウルフ
背筋、腕の力を養います。
こちらも逆上がりをしたとき、
しっかりと上まであがる背筋の力も養い、
そして腕を伸ばした状態で保つという
腕の力も養います。
6.カンガルー
写真の状態で軽く、ジャンプして前に進んでいきます。
なるべくかかとをつかないように。
この動きは足の力、ジャンプ力を養います。
また、脇をしめて行う動きです。
逆上がりでも、脇が開いた状態で行うと
引く力を十分に使えません。
7.クエイル(うずら)
肩のストレッチです。
逆上がりをする前に足抜き回りという
練習もされることもあるかと思います。
足抜き回りは、鉄棒の上を足が越えるのではなく、
自分のからだと鉄棒のあいだへ足を通す動きです。
この動きのための肩のストレッチ、また腕の感覚も身に付きます。
最後に、いろいろなところにぶら下がることも必要です。
それは自分のからだを引く力、支える力を養います。
逆上がりはしっかりと腕を曲げた状態で行います。
でもまずはどんな形でもぶら下がってみましょう。
そして腕を曲げた状態でぶら下がることを。
逆上がりができるようになった女の子も
ぶら下がることを行っていました。
彼女が通っているジムではロープがあります。
ロープに腕を伸ばした状態、腕を曲げた状態で
ぶら下がったりしていました。
それは遊びのような感覚です。
いつもよりぶら下がれたら、
子ども達はとてもいい顔をします。
それが大事なことだと思います。
楽しくなければ続かない、やる気がでない。
少しずつ成長できれば、子ども達もいい顔で
トライしていきます。
鉄棒を使った逆上がりの練習をしなかった女の子は
ロープで逆上がりのためにぶら下がったり、
登ったりしたのではなく、少しずつ
ぶら下がれる時間が長くなるのが楽しいと
感じることが出来たのです。
そして続けることが出来ていました。
これは何もロープでなくてもいいのです。
鉄棒でもいいですし、登り棒、ジャングルジム、雲梯。
お家でするなら、お父さんの腕にぶら下がる。
お父さんにとってもいい運動かもしれませんね。
これまで鉄棒を使わないでと書いてきましたが、
それが良いとか悪いとかではありません。
鉄棒で練習して、できるようになること
それは素晴らしいことです。
その努力、出来たときの喜びはとても嬉しいものだと思います。
ただ、目的を持った運動、日頃の運動、遊びを行うことで
さまざまなことが出来るようになる基礎が
培われてくるということも事実なのです。
これまで書いたことをやってみても
逆上がりがすぐにできるようになるという
訳ではありません。
年齢や子どもの成長具合にもよります。
しかし、確実にからだの基礎は作られていきます。
たくさんの子ども達がからだを動かすことの楽しみを知り
からだの基礎をつくることで
なんか出来そう、こんなこともやってみたいなど
向上心や自信、やる気につながることができるように
なればと思います。
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