ごはんのちから Vol.7 [夏の疲れにさようなら、免疫力を高める食事]

食材2

ジャングルジムで大切にしていること。 それは「きほん」。

夏休みが終わり、学校に通う毎日が戻ってきましたね。

夏の疲れを引きずることなく、授業を受けられているでしょうか?

まだまだ、暑い日もあります。 朝晩は涼しいのに・・・

という気温の変化が激しいことも今の時期の特徴です。

疲れが抜けきらない、体調を崩しやすい。

そんな子どもたちもいるのではないでしょうか?

こども

うだるような暑さから徐々に解放され、気持ちも体も軽やかに

秋を迎えたいものですね。

夏の疲れとさよならし、風邪にも負けない免疫力を高める食事について

お伝えしたいと思います。

 

夏の疲れが残る原因は、前回 [子どもの夏バテ予防と対策] の中でも

お伝えした3つ

「自律神経の狂い」「胃腸の働きが鈍くなる」「熱帯夜の睡眠不足」

この3つが原因で起こるカラダの不調から回復できずに、

引きずってしまっていることが考えられます。

今回は食のパワーで疲れとさよならし、免疫力も高めるオススメの食材を紹介します。

 

■胃腸の働きを助ける食べ物と栄養素・成分

胃粘膜を強くする効果を発揮! 山芋、オクラ、モロヘイヤなどのネバネバ食品。

これらのネバネバの正体は、ムチンという成分で、胃粘膜を強化する働きを持っています。

バランスの良い食事を3食きちんと食べることが、疲れからの回復には何よりも大切

なのですが、それを受け止められる胃腸のコンディションを整えることも大切です。

山芋・オクラ・モロヘイヤ、全部使ってネバネバ丼にしたり、酢のものやサラダに

使ったり、スープに入れるのもオススメです。 オクラは断面が星形で可愛いですよね。

ベーコン巻きやちくわに入れて、お弁当のおかずにしてあげてみてはいかがでしょうか?

おくら

消化を助ける成分たっぷりの大根。

大根にはデンプン消化酵素のアミラーゼや、たんぱく質分解酵素のプロテアーゼ、

脂質の消化を助けるリパーゼが含まれています。

大根おろしにすれば、焼いたお肉やお魚、脂が多めのお料理もさっぱりと

食べられるので食が進みます。 消化吸収に一生懸命働く胃腸を、

食べ物でサポートしてあげてください。

大根

 

■免疫力を高める食べ物と栄養素・成分

免疫細胞を作るもと!たんぱく質

たんぱく源となる食品は「肉類、魚介類、卵、大豆、大豆製品、牛乳・乳製品」。

良質なたんぱく質をしっかりとって、細胞を活性化し、免疫力を高めましょう。

毎日の食卓で言えば、「主菜(たんぱく源食材を使うメインのおかず)」を

3色必ず食べることが肝心です。 内臓が疲れ気味の場合は、油の使用量を控えたり、

脂身の少ない部位を選んだり、大根おろしを添えるなどの工夫をしてみてください。

たまご

抗酸化パワーのビタミンエース(ビタミンA,C,E)

ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの3種のビタミンは高い抗酸化力を持っています。

免疫細胞の働きを邪魔してしまう「活性酵素」を抑制してくれる働きを持ちます。

おすすめ食材は色の濃い野菜たち、小松菜やニラ、ブロッコリー、かぼちゃ、モロヘイヤなど。

カラフルな食卓になるように食材を選ぶことが、ビタミンA、C、Eを摂るポイントです。

カラフル野菜

腸内環境を整える代表格!納豆・ヨーグルト

最近は腸内環境が健康のために大切!とよく耳にしますね。

免疫細胞の70%が腸内にあるのです。

納豆の納豆菌は善玉菌を増やしてくれる働きを持ちますし、ヨーグルトの乳酸菌や

ビフィズス菌は善玉菌の代表格です。 そしてなにより、手軽に食べられること、

調理が必要ないこともお母さんたちの強い味方です。

納豆とヨーグルトは、ぜひ、冷蔵庫に常備しておいてください。

ヨーグルト

 

いろんな食材を紹介しましたが、これらを1食で全部食べるのは大変です。

3食に分けて、または1週間の中で満遍なく取り入れられるように工夫してみてください。

 

子どもたちはもちろん、風邪なんてひいてられないお母さん、お父さんにもおすすめです。

家族みんなで疲れにさよなら、楽しい秋を迎えてくださいね。

 

チームライアン管理栄養士 大島優生

 

 

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