子どもにとっても大事な動作。
1:Closed Kinetic Chain(閉鎖運動連鎖)(多関節動作)(CKC)
2:Open Kinetic Chain (開放運動連鎖)(単関節動作)(OKC)
難しい名前ですね!
一般的にはあまり聞かれたことがない言葉だと思います。
簡単にすると
1:閉鎖運動連鎖=四肢(腕・脚)の末端(手・足)が固定されてする運動のこと。
2:開放運動連鎖=四肢の末端が固定されないで自由に動く運動のこと。
さらに分かりやすい例を挙げると、
日常生活において「歩く」という行為では、脚を見ると地面を踏んで
動いているので「閉鎖運動連鎖」。 そして腕は何もないところで
振っているので「開放運動連鎖」と言えます。
そしてこの二つの特徴として、
1:閉鎖運動連鎖では関連する関節・筋肉を鍛えることができる。
2:開放運動連鎖では特定の関節・筋肉をピンポイントで鍛えることができる。
子ども達においても、この「閉鎖運動連鎖」の運動がとても大事です。
今の子ども達は「開放運動連鎖」の動きが多く、脚の力に対して腕の力の
バランスが悪かったり、この部分は強いがこの部分が弱いなど多くの問題があります。
それで、
ふらふら歩く、よく転ぶ、ちゃんと座れない、集中できない、スポーツが苦手
などの問題が出てくるのかもしれません。
なぜそうなったのか?
その理由の1つとして「遊び」があります。
昔は外でカラダを使って遊ぶことが多くありました。
鉄棒にジャングルジム、そして自然の中での木登りなど。
これらで遊ぶ動作を見るとほとんどが「閉鎖運動連鎖」の遊びになっています。
地面などをしっかりと踏みしめ、手でしっかりとつかみ、そして動いて遊ぶ。
この中でカラダの色々な関節や筋肉が連動して動き、バランス良く力を
つけていっています。
現代では公園が少なくなり、ジャングルジムなどの遊具も少なくなり、
環境・時間・余裕もあまりなく、多くの情報で何が良いのか分からなく
なっている状況だと思います。
でも、子供のカラダを考えた時にまず、
「楽しい」「遊び」「運動」の3つを思い出してくださいね。
楽しい=元気よく継続して出来ること。
遊び=身体を何も考えず自由に動かすこと。
運動=全身を使い身体を動かすこと。
3=くま・さる・かえるの3つの動き。
この「閉鎖運動連鎖」は昔から人間にとって必要な動きになっています。
特に身体と密着している関節部分、肩・股関節などはしっかりと動かすことが
難しいですね。 股関節が硬くしゃがむことができない、肩こりで悩まされるなど、
あまり動かすことがなく関節周りの筋肉が硬くなっているのが原因かも知れません。
この様な部分をよく動かすためにも「閉鎖運動連鎖」が必要になってきます。
以前の記事でも述べました「人間に必要な6つの動き」の中にも
這う・登ると言う動作が含まれています。
日常生活においてもあまり地面に手をついての運動は少ないと思います。
ジャングルフィットの基本の3つの動きにあげている、「くま・さる・かえる」
の動きは全て地面に手をついて全身の関節に働きかける動きとなっています。
いかがですか?
子どもさんと一緒に楽しく動物の動きでカラダを作りませんか?
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