ジャングルジムで大切にしていること。 それは 「きほん」。
Vol.3では、「おやつの役割 幼児期」についてのお話でした。
今回は、小・中学生のおやつの役割について。
特にスポーツをしているお子さんのおやつの考え方についてお話します。
日本スポーツ振興センターの調査によると、
スポーツをしている子どもはスポーツをしていない子どもと比べ、
ほとんど毎日夕食までの間におやつを食べる子どもが多いという
結果がでています。
スポーツをする子どもは、よくカラダを動かしているためスポーツを
していない子どもに比べると、しっかり食事(栄養)をとる必要があります。
ここで気をつけたいのが、スポーツをする子どもにとってのおやつの役割は!?
「おなかをいっぱいにすること(空腹感をなくすこと)」ではなく、
その時のタイミングで必要な「栄養」を摂ることだということです。
同調査によると、よく食べるおやつについての回答は、
約9割近くもが「お菓子を食べる」と答えているそうです。
このお菓子類で必要な栄養を摂ることができるでしょうか?
甘いお菓子やスナック菓子、甘いジュースから得られる栄養素は
糖質や脂質、塩分など、「摂り方」や「質」に気をつけたいものが多く、
子どもたちのカラダのためになるとは言い難いものばかりです。
小学生以上になって、スポーツをしている子どもたちに対しては、
おやつ=おかし ではなく、
間食・補食として考えるようにしていきましょう。
間食・補食選びの際、考えたいのはタイミングです。
練習や試合の前後、食事との時間の間隔を考慮して、
何を食べるか、どれだけ食べるかを決めると良いでしょう。
まず、練習前。
空腹でも満腹でも練習に影響が出てしまいます。
練習前は運動中のエネルギーを確保することを目的として、
おにぎりやあんぱん、バナナなど、炭水化物(糖質)中心の食品を
選びましょう。
練習時間まであまり時間がない時は、エネルギーゼリーなども良いですね。
脂質やタンパク質が多い食品を選んでしまうと、消化に時間がかかってしまうので、
注意が必要です。
パンを選ぶ場合は裏面の栄養成分表示を見て、脂質の量が1桁のものを
選ぶようにしてみてください。
練習後は疲労回復を目的とし、その後の食事に影響が出ない量を摂りましょう。
100%オレンジジュースや牛乳、鮭おにぎり、肉まんなど、
運動で使ったエネルギーを補充するための炭水化物とタンパク質を摂るようにすると、
疲労回復を助けてくれます。
そして、練習後の補食でおなかをいっぱいにしてしまい、その後のご飯が食べられない・・・・
という状況にならないことが大切です。
バランス良くしっかりと栄養を摂ることができるのはやはり食事だということは忘れないように
してください。
とはいえ、お菓子を食べたい時もあるでしょう。
一切口にしてはダメ!!というわけではありません。
毎日食べる習慣をつけることは良くありませんが、
たまの楽しみ程度にしておくことが、カラダにとっては良いことですね。
保護者の皆様も、お菓子毎日食べていませんか?
お子さんと一緒に見直してみると、良い変化があるかもしれませんよ!
チームライアン 管理栄養士
大島 優生
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