マット運動の基本、前転をしてみよう!はじめる姿勢が大事!

前転キャッチ

以前にマット運動の一つ、【側転】について書きましたが、

今回は【前転】のお話です。

 

前転はマット運動のなかで、幼児の体操、学校体育でもっとも

簡単に取り組める基本的な技になります。

とくに、小さい子どもも練習できるので、

お家でも遊び感覚で楽しめるのではないでしょうか。

 

マット運動ではさまざまな運動感覚が必要になってきます。

前転では、腕支持感覚、回転感覚など、

とくに前転では初めて回転感覚を経験する子どもも多いと思います。

その感覚が楽しくて、お布団の上で何度もやる子どもを

「埃がたつからやめなさい」と

怒った経験がある方も多いのではないでしょうか。

 

お布団の上だと比較的安全なので遊んだり、

練習をしたりするのはいいと思います。

ですが、子どもにはお布団がなくても

安全に、そしてスムーズに

前転をできるようになってほしいですよね。

ただ繰り返すのではなく、正しい姿勢で行い

悪い癖ではなく、良い癖を身につけて

欲しいと思います。

前転

 

それでは、前転がうまく出来ない子の例を見てみましょう。

 

1. 背中から落ちるように回ってしまう

2. 回転するとき、横に倒れてしまう

3. うまく起き上がれない

 

主に上に挙げたような動きになり、

前転がスムーズにできない子が多いかと思います。

 

しっかりとポイントを抑えていけば、

それらを克服でき、前転よりスムーズに出来るようになります。

前転のポイント、コツとは?

 

1. 手の位置は足元の近く

2. 手はしっかりとひらく

3. お尻は高く上げる

4. 手でしっかりとマットを押す

5. あごをひき、お腹をずっと見る

6. 体重をゆっくりと前にかける

7. からだを丸めたまま回転する(足を伸ばさない)

 

文字で書くとたくさんあるなぁ

と感じるかもしれませんが、

一つ一つクリアしていくことで

理想の前転に近づいていきます。

 

また、【はじめる姿勢が一番大事】です

 

さきほど、出来ない子の例で「背中から落ちるように回ってしまう」と

書きましたが、これもはじめの姿勢が関係していることが多いです。

それは手の位置です。

手の位置を足元から遠くに置いてしまい、

その結果、頭のてっぺんがマットについてしまいます。

そのままの状態で回転することが難しいため、

必要以上に足で蹴ることになり、

その勢いで背中から落ちてしまうのです。

 

手の位置は足元の近く、

あるいは、つま先から手の平1個分あけた

ところへ置きましょう。

手の平を足元の近くへ置くことで

あごをひいてお腹を見て回る

という動作がしやすくなります。

 

またあごをひくことで自然と背中が丸くなり

背中から落ちるという感覚はなくなります。

 

あごをひく、背中を丸くという感覚は

「ジャグワー」で練習しましょう。

ジャグワー2

「ジャグワー」…手でしっかりと地面を押し、背中を丸めるように

 

 

また、お尻を高く上げた状態で

はじめることで余分な足の力を使わずに

体重を前にすることで

回転動作へ入りやすくなります。

しゃがんだ状態ではじめると

足でジャンプしがちになり、

頭のてっぺんがマットにつき

からだを丸く回転することが

難しくなります。

 

このようにはじめの姿勢を正しく

行うことで子どもの前転は

大きく変わります。

 

「回転するとき、横に倒れてしまう」場合は

しっかりと両手でマットを押すことができて

いない、すぐにどちらかの手を離してしまって

いるかもしれません。

しっかりと両手でからだを支える

練習をしましょう。

支持力も必要になります。

 

支持力のため、「ドッグ」のポーズを

練習してみましょう。

ドッグ

「ドッグ」…手と足で地面を押し、お尻をなるべく高くするように。

 

また、勢いだけで回ろうとして

からだが丸くなっていないため、

倒れこむ形になっていることもあります。

正しいはじめの姿勢から、

ゆっくりと後頭部、首から背中そしてお尻と

順番についていくように回ってみましょう。

 

「うまく起き上がれない」子どもは

回転した後に、からだが開いてしまい

手と足が伸びきった状態になりがちです。

足をつく位置がからだから遠くなると

からだを持ち上げることが難しくなります。

からだをなるべく小さくして回り、

回った後の足はなるべくお尻の近くに置くように

しましょう。

そして、手は前方へのばすように

立ちかた

 

また、小さい子どもは立ち上がることは

基本的に難しい動きになります。

起き上がる動作は腹筋が必要になりますが、

小さい子どもは十分な腹筋がまだ出来ていないからです

無理をせずにできることからやってみましょう。

 

前転ができるようになるために

まずローリングを練習してみましょう!

ローリング1

ローリング2

 

これはからだを前後に転がるように

また前転のための腹筋も鍛えられます。

はじめは体育座りの状態から膝を持ったまま

ローリングする練習をしましょう。

しっかりとあごをひき、自分のお腹をずっとみるように。

 

スムーズな前転ができるために、

一つ一つポイントをクリアして、

楽しく家族みんなで楽しく、

遊びの中からやってみてはいかがでしょうか。

 

あごをひく練習、腹筋のためには、

イエロージャケットも有効です。

イエロージャケット

「イエロージャケット」…両足を開き、しっかりとあごをひきながら、足のあいだへ両手を伸ばします。

 

普段の生活で回転運動を行わない

大人の方も、子どもと一緒に

前転をしてみてください!

久々にすると最初はこわい感覚があるかもしれませんが、

やってみるとからだは覚えていることだと思います。

 

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