【捻挫】について、皆さんはどのように捉えてますでしょうか。
捻挫は「骨折に比べたらたいしたことない、湿布でもつけとけばよい」とお考えでしょうか。
大人の場合結果として、たいしたことのない痛みの場合は、それでも問題はないケースもあります。
さらに痛みがひどくなれば、自ら判断をして病院へも行きます。
ですが、子どもの場合はどうでしょうか。
子どもが捻挫した際、自ら病院へいくこともないですし、自分で応急処置をすることありません。
また痛みがありながら、楽しいからとそのまま遊びを続けるかもしれません。
痛みを湿布で和らげたとしても、その場しのぎで、成長していく過程でその部分を知らず知らずにかばったりして、左右バランスがくずれたり、後々に運動障害が出てくる可能性もあります。
子どもが痛いとは言わないからといって、大丈夫、
病院へも行かなくてもいいと 考えないでください。
子どもが足を挫いた、いつもとどこかおかしいと感じたら、病院へ連れていくことを心がけてください。
捻挫した際は応急処置も忘れずに。
なぜ捻挫をしたり、捻挫がくせになるのでしょうか?
① こどもは筋力が未発達で成長過程にあること
子どものからだは成長過程にあり、足だけに限らず全体的に筋力が不足しています。
そのため全身のバランスをとることも安定していません。
自分のからだを理解していないので、とっさにむちゃなこともしてしまい、
それが怪我や捻挫、骨折などにもつながります。
子どもはこうしたら、怪我をするんじゃないか、骨折するんじゃないかと考えながら遊んでいませんよね。
②足の裏の使い方
小さい頃から靴を履いて生活することが増えたこともあり、
自分の思うように足の裏を使えていない子どもが増えています。
特に足の指先です。
足の指が開かずにぎゅっと固まった状態になっていて
しっかりと地面をつかめることが出来ない子どもも多くなっています。
③関節がゆるい体質
この関節がゆるいという体質は、個人差があります。
まず捻挫などの外傷によって関節がゆるくなるケースがあります。
靭帯の損傷により、靭帯が本来止めている関節の動きの制限が出来なくなって異常に関節が動く状態をいいます。
次に怪我などの原因ではなく、もともと関節が柔らかく、一般の人と比べて関節の可動域がとても大きいケースがあります。
関節がゆるいというのは、可動域が広いというメリットもありますが、捻挫をしやすいというデメリットがあります。
上記のことが重なったり、その他の原因も含めて、捻挫は起こります。
そしてその捻挫が上手く治らずに、靭帯の機能が不十分になると、関節の安定性が損なわれ捻挫を繰り返しやすい体質になってしまいます。
捻挫を防ぐ、また繰り返さないためには
子どものときは思いきり外で遊ぶ
捻挫に限ることではないですが、
子どものときから様々な動きを遊びのなかから経験することは大事です。
昔はほとんどの子どもが外遊び、また裸足で遊ぶ機会も多かったと思います。
ですが近年はからだを使って遊ぶ機会、また時間も減ってきています。
特にまったく外で遊ばない子も増え、二極化が進んでいます。
からだを使って遊ぶことは足だけに限らず、自分のからだを強くしていくとともに自分のからだを理解していくことにもつながります。
小さいうちから多様な動きを経験することで、
からだの基礎をつくり
捻挫や怪我をしにくいからだを作っていくのです。
筋肉の強化
靭帯を強化、鍛えることはできませんが、筋肉は鍛えることができます。
筋肉は関節を支え靭帯を補助するので、下腿(足の膝から足首までの部分)を鍛えることはとても有効です。
とくに腓骨筋を鍛えることは捻挫などの怪我にはとても効果的です。
この腓骨筋は下腿の主に外側にあり、足関節の外返しに作用する主筋力となります。
腓骨筋はかかと上げによって鍛えられる。
前方に重心を置きながらかかとを上げていきます。
その際、親指側に体重をのせることで外反作用が働き、腓骨筋に負荷がよりかかり、さらに効果的に鍛えることができます。
初めは壁に手をついて行ってもいいですし、できるようであれば何も支えが無い状態で行ってもいいです。
さらに片足などで行うなどより負荷をかけることも出来ます。
また、つま先で歩いてみたりしてもいいですね。
他には動物の動きで「カンガルー」という動きも挑戦してみましょう。
≪ カンガルー ≫
しゃがんだ状態でかかとを上げて行きます。
そして脇をしめて手はカンガルーのように。
胸を張った状態で、そのままジャンプをします。
少しずつ前方へ進んで行き、なるべく低い体勢を保ちます。
このとき、かかとは常に上げています。
また、「クレーン(つる)」のポーズもバランスをとりながら、足の指を含む下半身の筋肉を使う動きになります。
≪ クレーン ≫
このような動物の動き、ポーズであれば親子で楽しみながら、
足の指をしっかりと使い、からだの基礎をつくっていくなかで
捻挫の防止へとつながります。
無理はしないように自分のレベル、こどものレベルに合わせて
ひとつずつ皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
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